クリスマスケーキ・クリスマスローズ・クリスマスローズ栽培について
クリスマスケーキ
クリスマスケーキの歴史は古く、キリスト教国では古くからイエス・キリストのお祝いを兼ねて、家族で一緒にケーキを食べた後、ミサに参加したりプレゼントを交換したりしているようです。
バチカン市国を抱え古代ローマでのクリスマス発祥の地とも言え、キリスト教と長く関わってきたイタリアでは、パネットーネといいます。
ドイツではシュトレンやマルツィパーンが有名で、フランスではビュッシュ・ド・ノエル、イギリスではクリスマスプディング、ロシアだはクリーチなどです。
日本では、お菓子メーカーの不二家が、1922年頃から広めたものとなっています。
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クリスマスとは、イエス・キリストの降誕(誕生)を祝うキリスト教の記念日であり祭日ですが、現代の日本ではすっかり年中行事として定着しています。
日本でクリスマスが受け入れられるようになったのは、1900年に明治屋が銀座に進出し、クリスマス商戦が始まったことがきっかけのようです。
11月に入ると、商業施設ではクリスマスツリーが飾られ、クリスマスセールが行われます。
またお菓子屋さんでは、いろんな種類のケーキが並び、日本中がクリスマス一色になります。
クリスマスケーキと言えば、イチゴがのっている生クリームたっぷりのホールケーキと、チョコレートでコーティングされたホールケーキがすぐ思い浮かびます。
最近ではさまざまなクリスマスケーキが店頭にならぶようになりました。
代表的なクリスマスケーキとして、ヨーロッパの素朴で伝統的なクリスマスケーキがあります。
まずドイツのケーキ、シュトーレンです。
ブランデーなどに浸けておいたドライフルーツを、たっぷりのバターと一緒に練りこんで焼いた長細いパンです。
雪が積もったようにたっぷりと粉砂糖がまぶしてあり、少しずつスライスして食べます。
このケーキはクリスマスになると近くのケーキ屋さんでも見かけるようになりました。
次にイギリスの伝統的なクリスマスケーキ、クリスマスプディングです。
名前からするとプリンを想像しますが、どちらかといえばずっしりと中身の詰まった蒸しパンに近く、ドライフルーツとナッツがたくさん入っている黒っぽいケーキです。
「クリスマスプディングを食べ終わったらすぐに、来年のクリスマスプディングを作り始める。」
といわれるほどこのケーキは蒸しあげてすぐ食すのではなく、数日から数ヶ月熟成させ、食べる前にもう一度蒸し、切り分けて、ホイップクリームやカスタードクリーム、もしくはブランデーバターソースを添えて食べるそうです。
それから、フランスのビュッシュ・ド・ノエル 、これは最近ほんとによく見かけますね。
輪切りにしていない長いままのロールケーキの表面をココアクリームで覆い、そこにフォークでひっかくようにして波型の筋をつけて、見た目は薪のように仕上げています。
その上にはデコレーションとして、枝を表したチョコレートや、雪のように見せたホイップクリームや粉砂糖を散らしています。
このように、自宅でも比較的簡単に作ることができるのです。
このケーキはロールケーキを買ってきて、あとは上記のような手順で作っていけば案外と簡単に作ることができます。
今年のクリスマス、どんなケーキで過ごしますか。
クリスマスローズ
学名はHelleborus。
宿根草(多年草)の仲間で、雪割草(ミスミソウ)やレンゲショウマやオキナグサ・オダマキなどと同じキンポウゲ科の中のクリスマスローズ属に種別されます。
クリスマスローズとは英名で、ヘレボラスニガーのことですが、クリスマスの時期に咲く、バラ(ローズ)に似た花から命名されました。
本当の意味でのクリスマスローズは、「ヘレボルス・ニゲル」という品種だけで、他のものは春の復活祭の頃に開花する「レンテンローズ」という品種になります。
花弁と思われている部分は実は萼(がく)で、本当の花はおしべの元にあります。
クリスマスローズには追憶・私を忘れないで・私の不安を取り除いてください・慰め・スキャンダル等の花言葉があります。
主な原産地はヨーロッパ、地中海沿岸、西アジアで約20種が分布しています。
多くは2月の節分頃から3月頃の開花だが クリスマスの時期に咲く品種もあります。
ほとんどのものは常緑です。
チベタナスのように夏に休眠し、地上部の枯れる品種も有ります。
ほとんどの品種は庭植えに適します。
その場合は、夏は半日陰になり冬は日照を保てる落葉樹の下に植えると良いでしょう。
鉢植えでは観賞期は日当たりの良い戸外、もしくは屋内の涼しい場所に置きます。
直射日光は避けてください。
夏は、半日陰の涼しい場所に置きます。
植付けの適期は秋です。
適温は0℃〜15℃がよいです。
水やりに関しては鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水やりします。
ただし高温多湿に弱いので、夏の間は控えめにして管理します。
地植えの場合は、ほとんど必要ありません。
肥料は秋に緩効性肥料を与え、開花したら追肥として1000倍に薄めた液肥を月1〜2回程度与えます。
夏の間(6〜8月)は、肥料は与えません。
品種はオリエンタリスの交配種が花色豊富で、良く出回ってます。
クリスマスローズ 栽培
クリスマスローズの栽培は難しいのでは?と思っていらっしゃる方は結構おられます。
しかしクリスマスローズの栽培は、それほど難しくはありません。
クリスマスローズは高貴で清楚な花姿から、栽培は難しく思われがちですが、実は丈夫でとても育てやすい多年草なのです。
美しい花を咲かせるクリスマスローズの栽培環境は、避暑地のような、爽やかで涼しい場所が良いです。
クリスマスローズの栽培に夏の強烈な日光や25度以上の高温は良くありません。
ですから、地域によってですが6月から9月下旬の暑い夏は日陰に、10月から5月は、たっぷりと太陽に当ててあげるようにすれば、園芸の初心者でも毎年美しいクリスマスローズの花をベランダや庭などで楽しむことが出来ます。
クリスマスローズ栽培の初心者が最も育てやすいのでおススメできる品種は、赤・黄色・ピンク・白などのガーデンハイブリットです。
市場に流通している苗や花株の約9割くらいはこのガーデンハイブリットの品種です。
また、原種のニゲル・リビダスなども良いですね。
逆に、トルカータスやアトロルーベンスなどの原種は少しばかり難しくなります。
ですが育て方の基本である暑い夏を涼しく過ごさせてあげれば、ハイブリットだけでなくほとんどクリスマスローズの栽培は十分に可能です。
夏の直射日光を浴びて暑い夏を過ごしたクリスマスローズは、花株の育ちや花の付きが悪くなったりします。
くれぐれもクリスマスローズの栽培では、夏の直射日光にご注意してください。
さてクリスマスローズの栽培を最も楽しむには種蒔きからの栽培です。
眺める楽しみだけでなく育てる楽しみがあります。
ただ花が咲くまで約2年ほどかかることは知っておきましょう。
種から育てたクリスマスローズの花が咲いた時の喜びは格別です。
クリスマスローズの苗から栽培することももちろんOKです。
この場合花を見ることができるのは、1年以上先になります。
花を早く楽しみたい方や初心者の方は、すでに花をつけた開花株を購入するのが良いです。
花付きのクリスマスローズが多く販売される季節は、早いところでは12月頃からで、通常は1月から3月の開花時期に出回ります。
多くの種類がありますので、花を見て気に入ったものを購入しましょう。
クリスマスローズは、園芸店、ホームセンター、通信販売、栽培農家、ネットショップ、大手種苗会社などで入手することができます。